妻から見た夫のうつ~うつヌケのススメ~

先日、待ちに待った本が発売されました。
田中圭一著 うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~です。
(出版社: KADOKAWA  ISBN-10: 4041037085 ISBN-13: 978-4041037089)

2348数年前、我が家はうつの渦中にありました。
すさまじい激流です。
そして今、嘘のように穏やかな・・・一進一退をしながらも
自然と笑いあえる日々を送っています。
夫からの遺書は今でも保存してあります。

もう「うつヌケ」したのに、なぜこの本を待っていたのか。
それは一度経験した人ならわかる
「突然リターン」です。
またあの状態にいつなるか、本当にわかりません。
今は幸せだけど、ちょっとしたキッカケで戻ってきます。
それに有効なのは過去の経験の振り返り(復習)と予習(予測)だと思っています。
この本はたくさんの「うつヌケ」した人の振り返りが載っています。

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一度うつになり、回復していった人はもちろん
いまその辛さの最中にある人
逆に「私は(わたしの家族は)うつにならない」と
思っている人ほど一度読んでほしい本です。

私の過去の経験を交えながら、この本のおススメポイントを書いていきたいと思います。

うつになった本人とそれを支える家族

夫がうつになった時、その兆候はありました。
なんとなく食べなくなった、イライラして言葉に棘がある、夜遅くなっても
なかなか布団に入らない・・・
でも(とてもよくある事なのですが)
最初のうちはただ気分が落ち込んでいるんだろうと
私もいろいろ工夫し手を尽くしました。
一緒に外出に誘ったり、好きな音楽をかけたり
または啓発本的な物やコーチング本などをプレゼントしたりしました。
禁じ手の「一緒に頑張ろう」も何度も言ってきました。
でも、当時の夫はこの私のすべての行動が辛く
「世界で一番私が嫌いだった」と後々言っています。

結局ケンカが増え、トラブルすれ違いが多発し
その後、短期間で深酒がひどくなりギャンブルで大負け・浮気・暴言という
どうしうようもない状況になっていきました。
「なんて無責任な男なんだろう」
「なんて酷い男と結婚してしまったんだろう」と本気で思いました。
でも、夫の視点から見るとこうです。
「会社・妻・新生児の子どもも全員が俺を苦しめてくる」
「誰一人理解者がいない」「誰も手を差し伸べてくれない」

当時は本当にそう思っていたそうです。
まさにこのページです。
ここで、まだうつに関わっていない人や夫のためにフォローしますが
夫はもともとはこんな事をする人とは正反対の
仕事が大好き・真面目・思いやりがある・正義感がつよい・ルールを厳しく守るタイプの人です。
すべては「うつ」が引き起こしています。

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うつは本人はもちろん、家族やその周囲も辛く
「もらいうつ」という言葉があります。
共倒れする家族も少なくありません。

わたしは遺書を見てはじめて・・・・
気が付いたのです。

数あるうつ関連本の中でなぜこの本がおススメなのか

この本をお勧めするポイントは
あくまで体験談であり
「こうするとうつが治る」という直接的なハウツー本ではないことです。

この本に登場する「うつヌケ」した人達は
投薬・森田療法・自力・自己暗示・呼吸法・スポーツなど実にさまざまな自分に合った方法で
うつをうまくコントロールしています。
そして多くの人がその複合型です。

実際に夫がうつになってから
いわゆる「家族会」に入り、たくさんのその家族や本人に会ってきましたが
個人的には「これをすれば必ず治る」というものにハマっている人ほど
リバウンドがキツイように思います。
この本にもありますが、うつは色々失敗したり試しながら「なんとなく、うまく付き合っていく」という表現の方がしっくりします。
それはもちろん家族もです。

なので「こうすると治る」「こうしてるからうつが治らない」
というタイプのうつの本はあまり人に薦めていません。

その点この本は「いろいろな抜け道」を見せてくれているので
そもそも真面目すぎる人にちょうど良い塩梅のように感じます。

夫のうつヌケ

夫の場合、
投薬なし・カウンセリングなし(逃亡するため)
で自然と約3年かけて徐々に治っていきました。

おおきなキッカケは「資格に合格したこと」と「引っ越し」です。

うつの状態で資格の勉強をするなんて、冷静に考えると
ありえないように思うのですが
夫の場合私生活はめちゃくちゃで音楽も聞けませんでしたが、勉強はなぜかできたのです。
そして、引っ越しなども普通はあまり良くない(ストレスが大きくなる)
と言われていますが
夫には合っていたようです。

そういった不思議もこの本を読むとなんとなく納得できます。

なんと試し読みできる!

今、この本をネットで数話見ることができます。
トーチweb うつヌケ
この機会にぜひ試し読みしてみてほしいです。

そして、このうつという現代の病に
みんなうまく付き合っていけたらいいなと思ってます。

子どものお友達をほめる時、心がけている事

6309こんにちは。
今日のママコラムは「お友達を褒める時」です。

先日こんな話を聞きました。
AちゃんとBちゃんは幼馴染でいつも一緒にいる大の仲良し。
でもだんだんとBちゃんの運動能力や語学能力が伸びていき
少しでも影響を受けてほしいと思った母親が
いつもBちゃんを褒めるようになりました。

結果的にAちゃんはなぜかBちゃんが苦手になっていってしまったそう。
Aちゃんは大人になってから、
お母さんに自分とBちゃんを比べられている感じがして
家で遊ばなくなったのが原因じゃないかと思ったそうです。


我が家でもたびたび「お友達の褒め方」で考えることがあります。

先日もこのような事がありました。

園から帰宅するなり
「〇〇ちゃんが一番うまいって賞をもらったんだって!!
 〇〇ちゃんってすごいねーーーー!!!」と

そして言いながら涙をこぼし始めました。
自分も毎日練習しているのをしっていたので
娘の悔しさはよくわかりました。

例えば、かっけこの場合どちらが勝ったかすぐにわかります。
でも絵や字、歌なんかの場合
「どうしてその子の方が良い賞をもらったか」という
説明はなかなかできません。
(得点方法が決まっていたり、減点法でもない限り)

娘としては自分の会心の出来栄えに自信を持っていたのでしょう。
「賞なんかもらわなくてもいいやん」と言いかけて
それもなんだか違うように思いました。

でも〇〇ちゃんは仲良しのお友達。
まずは私に〇〇ちゃんすごいね、と伝えようとした事に
成長を感じました。

みなさんはこんな時、どんな声をかけますか?

〇〇ちゃんすごいね、きっととっても練習したんだろうね
〇〇ちゃんより娘ちゃんの方がうまいのにね
〇〇ちゃんより娘ちゃんの△△の方がママは好きだな
(〇〇ちゃんの話はせずに)娘ちゃん悔しかったね
今度ママとまた練習しよう!
(この話はとりあえず置いといて)まずは美味しいおやつでも食べて休憩しようか

お友達の褒め方って案外難しいものですね。
もちろん正解はないのですが・・・


 

子どもが赤ちゃんの頃 機関車トーマスを良く見ていました。
トーマスとパーシーは大親友。
でも嫉妬や喧嘩もするし、意地悪な気持ちが湧くこともある。
お友達がトップハムハット卿に褒められると
誇らしいと悔しい気持ちが同時に湧くこともある。

その中で私がハッとした場面がありました。

パーシーに対して(確か)ヒロという少し年長の機関車が
トーマスを褒めるシーンです。

君にはとてもいい友達がいるね、それは君が特別だからなんだろうね
(場面が不正確かもしれませんが確かこんな感じです)

こんな風にしてトーマスの功績を褒めるんです。
同時にパーシーの事も褒めていますね。
パーシーはとても幸せな気分になる話です。

私はなるべくこのセリフのスタンスで話すのを心がけます。

もちろん、こんな英文風にパッと決まりませんので
時間を置いたり、おやつを使ったりの合わせ技ですが
どっちが上でも下でもなく、素敵な言葉ですよね。

 

 

「Today」を読んで思い出した「今日一日何もやってない」ツラさ

639706c1ba6fe0bbf040609011f25f11_s先日1歳児を育児中の友人が悩んでいると知り久々に連絡をとってみた。
聞けば1歳児のAちゃんはよく寝て、よく食べ、よく笑い、人懐っこい
とても育てやすい子に育っているそうだ。
なんと寝かしつけは5分で朝まで寝てくれるそう!
「じゃあ、なんで悩んでいるんだろう・・・」
一瞬そう思ってしまった自分がいた。

たった数年前なのに気持ちを忘れてしまっていることに気が付いて恥ずかしくなった。

「一日何もしていない、役に立っていないって思うとつらい」
「予定はないのに、家事も全部中途半端で自分のだらしなさとかやる気のなさに嫌気がさすの」
「仕事をしていた時は忙しかったけど、いま(育児中)の方がなぜか悩んでいる。でも甘えてるのかな」

そう言われてやっと思い出したのだ。
「一日何もやっていない」「自分は役立たず」と思うつらさを。

Todayを思い出して、メールに送った。
知っている人も多いと思うけどこんな詩である。


『今日』 (ニュージーランドの詩・伊藤比呂美 訳)

今日、わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおむつは
だんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが
床の上からわたしを見ている
窓ガラスはよごれすぎてアートみたい
雨が降るまでこのままだとおもう

人に見られたら
なんていわれるか
ひどいねえとか、だらしないとか
今日一日、何をしてたの? とか

わたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやっていた
わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた
わたしは、この子とかくれんぼした。
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った
わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった
わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた

ほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?

今日一日、わたしは
澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだって

そしてもし、そっちのほうがほんとなら、
わたしはちゃーんとやったわけだ

(以下原文)
Today

Today I left some dishes dirty.
The bed got made about two-thirty.
The nappies soaked a little longer.
The odour got a little stronger.
The crumbs I spilt the day before
Were staring at me from the floor.
The art streaks on those window panes
Will still be there next time it rains.
For shame,oh lazy one you say
And “just what did you do today?”.

I nursed a baby while she slept.
I held a toddler while he wept.
I played a game of hide’n’seek.
I squeezed a toy so it would squeak,
I pushed a swing,I sang a song,
I taught a child what’s right and wrong.

What did I do this whole day though?
Not much that shows,I guess it’s true.
Unless you think that what I’ve done
Might be important to someone
With bright blue eyes-soft blond hair,
If that is true,I’ve done my share.


これはニュージーランドの詠み人しらずの詩を
伊藤比呂美さんが訳したもの。

「なんなの?この詩 私が書いたのかな?!」と泣きながら電話をしてくれた友人。
そう、この詩に共感する母親はとても多いはずだ。
そして日本だけでなく、世界の母親が通る道なのかもしれない。

ゆるく長く、そして毎日拘束されている感覚は育児中の本人しかわからない。
子どもがかわいくないのではなく心の逃げ道がない。
自分の時間があるようにみえて実は1分もないんだから。

やらなかった、できなかった事に焦点を当ててしまうと
「自分は育児に向いてないんじゃないか」という気持ちが湧いてくる。
「ほかの家はちゃんと部屋もきれい、離乳食も全部手作りで、洋服まで作っている・・・・」
そんな他の家の良いところしかみえなくなってしまう。

でも、他の家も大体同じ。

大丈夫大丈夫
一緒にお昼寝たっぷりしていいし
パウチの離乳食の日があってもいい。
お風呂に入れない日だってみんなある。
誰もあなたを責めないし、
もし責めるような目があったら、そんな目の方向じゃなく
自分の子どもの目を見つめてみて。
本当に素晴らしい役割をもってるんだから。

そして私もすっかり忘れていたその気持ちをたまに思い出さないとと思った。
Today 本当に素敵な詩!

 

お正月の準備よりも大晦日を大事にした理由

ゆうママです。
いつも読んでくださり、ありがとうございます。

さて、前回のコラムで「おせち料理を準備せずに年を越してみた」を書かせていただきました。
実は旧年は私の妊娠、出産もあり、「家族への感謝の気持ちをきちんと伝えたい」そんな思いがとても強くありました。

家族みんなで大晦日パーティーをしました!!

子供たちは早い時間の年越しそば!!年越しそばの意味を話してみたり、明日起きたら新しい年だよ~とか話してみたり、みんなで1年を振り返る時間にしました。

そして、悪阻で動けずに家族みんなに助けてもらった日々、妊娠、出産で淋しい思いをさせてしまった日々、そんな1年だったので、子供ひとりひとりと1対1で向き合いたい、旦那と1対1で向き合いたい、それが私の1年の感謝の気持ちの表し方でした。

大晦日、いつもはバタバタとおせち料理の準備に追われていますが、早い時間に、子供たちとゆっくりお風呂に入りました。

お風呂で1対1でたくさん話しました。

妊娠中、思うように抱っこしてあげられなかった、一緒に鬼ごっこしてあげられなかった…そんな後ろめたさ。。。

3歳の長男と…

「いっぱいいっぱい我慢させちゃってごめんね。」

「来年はいっぱいいっぱい抱っこしてもいいですか~?」

ギューしよ~!チューしよ~!っと、ベタベタ、イチャイチャしまくりました。そして「大好きだよ!ありがとう♡」と心を込めて、伝えました。

5歳の長女と…

「いっぱいいっぱいママを助けてくれてありがとう。ママ助かったよ。」

「いっぱいいっぱい我慢させちゃってごめんね。良い子にならなくていいんだよ。我慢しなくていいんだよ。ワガママ言っていいんだよ。」

「来年もたくさんママ助けてね。よろしくね。」

ギューしよ~!チューしよ~!っと、ベタベタ、イチャイチャしまくりました。そして「大好きだよ!ありがとう♡」と心を込めて、伝えました。

ふたりともすっごくいい笑顔で、1年の締めくくりにご褒美をもらった気分でした!!

パパと…

子供が産まれてはじめて、パパと二人の年越しパーティーをしました。

豪勢にパパが食べたがっていた「カニすき」!!
お酒飲まない夫婦なので、普段は買わないジュースやつまみまで買っちゃったりして、ふたりでまったりこたつでカニすき!!そしてカニ雑炊!!おかげで年越しそば食べるお腹の余裕はなくなりました。笑。

きっとこんなふたりの時間を持ったのは、長女が産まれてから初めて!!
夫婦二人だった頃を思い出し、ちょっと懐かしかったり、子供たちが赤ちゃんだった頃の話をしてみたり、いつも子供たちに中断される仕事の話をしてみたり、この1年を振り返ってみたり、思っていた以上にいい時間でした!!

日本の伝統行事を守ることもとっても大事で、それを伝えていくのもとっても大事だけど、その瞬間にしかできないこと、その瞬間だからこそ優先したいことをやってみるのもいいな~っと思いました!!

あ~、こんな時間の使い方もいいな~って、私の中では大発見でした!!

たまには気を緩めて、思い立ったことを優先してみると、新しい発見、新しい家族の在り方が見つかるかもしれませんね~♪

育児ママのあるある、我が家も5年連続、年が明ける瞬間は子供の夜泣き、寝かしつけに付き合っていました!!笑。

おせち料理を準備せずに年を越してみた

ゆうママです。
いつも読んでくださりありがとうございます。

新年、明けましておめでとうございます。
昨年は、妊娠、出産によりあまりコラムを書けませんでしたが、今年はたくさん書いていこうと思います。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

さて、私、結婚以来はじめて、大晦日までにおせち料理の準備が終わりませんでした。途中で、旧年中に作ることを諦めました!!

12月は幼稚園行事だけではなく、家でもクリスマス、大掃除、お正月飾り、お節料理作りと…やることがたくさんあります。

我が家は5歳、3歳、2か月の3人の子供と向き合いながら、コツコツと年末の仕事をこなしていくわけですが…

手にしたお正月飾りにある言葉が目につきました!!

「31日にお飾りするのは一夜飾りといって避ける風習があります。30日にお飾りできなかった場合は元旦に飾ればよいのです。」

目から鱗でした!!

毎年、毎年、必死に30日までには家じゅうの大掃除を終え、お飾りをする、31日の大晦日にはおせち料理を作り、そこまでできてやっとお正月を迎えられる…。

自分で勝手に作った、義務と責任、自己満足そのもの!!

これらを実行するためには、子供たちを放置して家で遊ばせ、まだおんぶもできない、生後2か月の赤ちゃんが泣いていても、それを放置していなければできない。

これが我が家の旧年の現実でした!!

そうか、、、元旦は旦那も仕事だし、元旦に家族そろってお正月をできるわけでもない。それだったら、家族が揃う大晦日を満喫するためにも、おせち料理を旧年中に作るのはやめよう!!

お正月は「台所を休ませる」、そんな意味があることを子供たちと話しながらも元旦からおせち料理を娘と一緒に作って2日に実家に持っていくのでした。

私は育児が最優先!!これはどんな状況でも変わらないのです。

なので、子供に負担をかけてまでやるべきことなのか?!子供を犠牲にしてまでやることなのか?!これがすべての判断基準になります。世間一般にはきっと違うでしょう。でも私の育児の価値観は揺るがないものだな~と改めて思うのでした。

だって、自分に都合の良い情報って集まってくるものだから、自分に都合の良い情報をよりどころにすると、気持ちがとってもラクになります。

昔ながらの日本の行事、風習は大好きです。とても大事にしたいし、子供にもきちんと伝えていきたいと思っています。だからこそ、カタチにとらわれずに、不完全でもいい、見た目が綺麗でなくてもいい、子供と一緒に行っていきたいと思うのです。

ゆっくりと穏やかに、娘と料理の意味を話しながらおせち料理を作ることができ、とてもよい元旦でした!!

そして娘はおせち料理を食べるときに、ひと口ひと口、手を合わせながら「お金がたまりますように」とか、その料理に込められた想いをお願いごとに変えて食べていました。

 

【それから一年・・】子どもが貰ったお年玉どうしてる?我が家の子どもとお金の考え方

あけましておめでとうございます。
ちょうど一年前このコラムを書いて、一年を通してたくさんの方にアクセスしていただきました。
やっぱりどの家庭でも「お年玉」は「子どもとお金」について考える機会なんですね。
では一年たって、結果を報告したいと思います。
結果は2016年に貰ったお年玉の約半分が繰り越しされました!
つまり、一年で1000円くらい自分で買い物をしたことになります。

個人的に一番良かったなと思った買い物が
姉 絵本のワークショップ(500円)
弟 クワガタ(羽が折れていて 380円)
です。
絵本のワークショップは、この一年たくさんの絵本を自分で描く
きっかけになってくれました。
クワガタは星になった先代に続き、毎日声をかけ大切にしていて
息子を成長させてくれました。

とても価値のあるお買い物で、
それは私が出してあげるものとはまた一つ違った意味を持っていました。

今年もまた、少しお年玉をいただいたのですが
自分たちで500円程度財布に加え戸棚に閉まっていました。
戸棚にしまった理由は
姉は「お財布に入ってるとどんどん使いたくなって苦しくなる」
↑なかなかリアルな意見です(笑)
弟「お財布を盗まれたら、困る」

自分たちで考えて管理している姿はとても頼もしく感じました。

北野武さんのお母様が、「お金は誰かに盗られたらなくなってしまうけど、
知識は誰にも盗ることができないから」
子どもたちに厳しく勉強し、知識を身につけるよう教育したという
エピソードを聞いたことがあります。

たしかにお金は使ったらなくなってしまいます。
でも良い使い方をすれば、それはその子の経験に、知識に、忘れられない思い出に
なってなくならないものになっていくんだな
と思っています。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

↓2016年お正月に書いたコラムです。
212お正月お年玉をもらう機会もあり
毎回悩む「子どもとお金の話」。
我が家はまだ幼稚園生で普段お小遣いもあげていません。

子どもとお金の話は各家庭の考え方が様々で
本当に正解はないと思います。
小さい頃からお金を与えるな!派も
小さい頃から使わせて学ばせる派も正しいと思うのです。

大切なのは子どもに対して
・幼くても説明をする
・ルールがめちゃくちゃにならない
という事かなと思っています。

我が家でも今年は2000円程度お年玉をもらいました。
全額子どもに預けています。
そして「今は」こう説明しています。

・貰ったお金は楽しく使うこと
・自分が本当に好きなこと・ものに使うこと
・お金を遣う先はモノだけではないこと

我が家にとって「お金は楽しく使うこと」というのは大切なキーワードです。
「楽しく使う」というのは豪遊するというわけではなく
「後味が悪い」使い方はしないということです。

例えばよくあるのが「クジ」や「ガチャガチャ」の類だったり
ゲームセンターのゲームはある種、子どもにとっては
一番目が行きやすいのではないかと思います。
やる前はワクワクで楽しいのですが
終わってみると思ったよりも良くなかった、あっけなかった、つまらなかった
という事がほとんどなのではないでしょうか?

そんな時何か残念・つまらない・がっかり・・・
そんな気持ちになるためにお年玉をくれているわけじゃなくて
「楽しい」「ありがとう」「特別」そんな気持ちになってほしいからくれている
大切で意味のあるお金である事を伝えています。

自分の大好きなものを考える機会に

私は個人的に自分の大好きなものをハッキリと意識して生活すると
楽しいと思っています。
子どもの性格によって「大好き」がハッキリしている子とぼんやりしている子がいます。
ぼんやりしていても構わなくて今は色々探したりチャレンジしたりする
時期ですが、「自分のお金を遣う」事を意識させて
自分が本当に好きなものを考える機会にしています。

下の子は幼いころから好きなものがとてもハッキリしていて
戦闘ヒーローより車より「ペンギン」です。
なのでお年玉は「ペンギン」を選び抜いて1つ購入します。
今年は水族館で選びたいとの強い希望があり
わざわざ水族館まででかけて購入しました。

正直な所、誕生日よりクリスマスより
自分で買ったペンギンを一番大切にしています。

上の子は好きなものがぼんやりしています。
特に幼稚園での「流行」に敏感で
好きな色やキャラクター、好きな遊びまでお友達の影響が強く
「自分はコレが好き」というモノはあまりありません。

でも「作ること」が大好き
手芸や工作・料理などが一番心がワクワクする瞬間だといいます。
なので娘の使い方は「ワークショップ参加費」です。

お金はすぐには使わずに貯めていて
でもお財布は持ち歩いています。
自分が参加したいワークショップがあれば参加費を確認して
自分のお財布から自分で支払い
説明を受けて一人で参加します。

モノに使わなくても自分の好きな時間を体験できることは
素晴らしいことです。
「大きくなったらお金を貯めてイルカと泳ぎたい」とも言っています。
とても素敵なお金の貯め方だなと思います。

大人になると、ただ楽しんでお金を使うことが難しくなってきます。
楽しくないお金がほとんどになってきます。
それを学ばせる(貯金や運用について)のはもう少し先で良いかなと考えています。

最後に
貰ったおお年玉でこれを買った・これをした、楽しかったと
手紙で書いて相手に伝えます。
ここが一番大切なのではないかなと思っています。

お年玉はただのお金ではなくコミュニケーションの一種だと思うので
こうやってあげた側にも「何に使ったか」「どう思ったか」フィードバックがあると
お互いに良いと思うのです。