年子って本当に可哀想?年子の育児体験談

「まだ赤ちゃんなのに、無理やりお姉ちゃんにさせられて可哀想」
「これからきちんと関係をはぐぐむ時期なのに…可哀想」
「年子なんて、無計画なんだね」

これらは私が実際に身内や見知らぬ人から言われた言葉です。
娘と息子は年子です。

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親族の場合は世間体が気になったのか、
やっていけるのか心配してくれたのでしょう。
育児の先輩からのアドバイスのつもりだったり、
何気ない感想なのだと思いますが
妊娠中の私はこれらの言葉たちに深く傷つきました。

最も嫌だった体験は
スーパーで買い物中、娘に手を振った妙齢の女性が
私のおおきいお腹を見るなり
娘に向かって
「あんた可哀想ね!まだお姉ちゃんになりたくないって自分では言えないもんね」
決めつけて去っていきました。
私に言うのはまだ良いとして、娘にそういった言葉をかける
人たちの多さに驚かされました。

「そんなに年子って駄目なのかなあ」
そう思って不安な時もありました。
腹が立つときもありました。

でも年子の子どもたちを育てていて、まだまだ絶賛育児中ですが
「そう悪いもんじゃない!」と自信にもなりました。

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今回は自分が年子育児をしていてよかったところ、大変だったところを
書いていきたいと思います。
なお、年子育児しか経験がないので、ほかの育児との比較はできません。
あくまでも個人の体験と感想です。

下の子が誕生!その時娘は・・・?
下の子が産まれた時、上の娘は1歳10ケ月でした。

大変だったこと【赤ちゃん~乳幼児期】
・ほとんどダブル抱っこ
下の子を抱っこすると上の子も抱っこをねだるので両骨盤に2人乗せる
事が頻繁にありました。骨盤はかなりずれてしまいました。
・タンデム授乳
 下の子の授乳を見て、断乳が完了していた上の子の授乳が復活。
両脇に抱えるタンデム授乳をしていました。
・昼寝の時間がずれる
まだまだお昼寝が必要だった上の子と一日何回も寝る下の子の
昼寝タイムが揃うことはほとんどなく、寝かしつけだけで
かなりの時間を費やしました。
・夜泣きの連鎖
一人が寝ると一人が夜泣きをする。その声でもう一人が起きる・・・
この負の連鎖は心身ともに堪えました。
・病院の受診、検診予防接種がとにかくたいへんでした。
預ける先がなかったので、一人で二人連れていくのはとても大変でした。

大変だったこと【入園以降】
・保育料が倍
制服、必要教材などがおさがりできないので
同じ園に通っていますが、同じものをすべて2つ購入することに。
特に保育料は大きな出費になりました。
そして教育費に関しては今後も続くでしょう。

良かったこと【赤ちゃん~乳幼児期】
・ベビーグッズや洋服など、

 そのまま流用できてほとんど買い足しがありませんでした。

・遊ぶオモチャや遊具が大きく違わないので、
 公園でも室内でも安心して遊べました。
テーマパークの計画も立てやすいです。

・甘えん坊でママから離れなかった上の子が一気に成長し、頼もしくなりました。
ここを「可哀想」と取る人もいるであろう事は育てていて実感しました。
確かにやや早熟であると感じることもあります。
でも娘は極度の人見知りでしたが、弟ができると社交的になり
同年齢の子の輪に自分から混ざっていくようになりました。
そんな姿を見ると感動しました。
甘えたいサインが出たときはすぐに甘えてもらっていました。

良かったこと【入園以降】
・入園が有利に進みました。
高倍率の人気園でしたが、兄弟がいると優先的に入園できるので
抽選に参加せずに入園することができました。
園の中で会ったり、遊ぶこともあります。

・園での行事など把握しやすく、一緒に行われるのでスケジューリングしやすい。

・短期間で一気に手を離れ入園したので、夫婦の時間ができ
仕事に復帰したり勉強する時間ができました。
とにかくあっという間で正直少し寂しいです!

・ひらがなや数字、運動もすべて同時にやりはじめるので、
お互いに刺激を受けているのを感じます。
最近では下の子の方が早く習得することもでてきて、面白くなってきました。
遊びの中で覚えていくこともたくさんあります。

・とにかく何をやるにも一緒!
遊びのレベルが同じで
とても仲が良く、いつも楽しそうに遊んでくれるので
休日や降園後も勝手に二人で遊んでいます。
そして楽しそうなので助かります。

年子じゃないけど、うちだって同じ!
ということもたくさんあると思います。
年子の1歳10ケ月差と2歳差では
ほとんど育児環境は変わらないと思います。

結局は
一人っ子でもたくさんの兄弟姉妹でも
年子でも年が離れていても
その環境が子どもにとって可哀想ということはなくて
その環境の中でどうやって楽しく育てられるかなんじゃないかなと
思います。

色々な人生計画や価値観があるなかで
「かわいそう」と伝えるのはお互いにメリットがないように思います。

もし「年子」を望んでいたり
「年子」の妊娠発覚や出産で不安なママパパがいたら
参考にしてみてくだい。

母乳が出ない!悩み苦しんで調べ、行った事あれこれ&後日談

1a50c71f816b16233dd26be0619ec02e_s私が初めての妊娠でたまたま通った産婦人科は
「完全母乳育児」を推奨するところでした。
産婦人科をそこに決めた理由は特になく、
綺麗で評判が良かったのでなんとなく決めました。

当たり前のように「自分は母乳が出る」と思っていたので
定期開催される母乳についての勉強会もとても役立ち、
母乳に詳しい助産師さん看護師さんがいることも励みになりました。

しかし産まれてくると、完全母乳育児の縛りに苦しむことになりました。

母乳が全くでない・泣き続ける娘

私は高リスク出産だったため、予定帝王切開で出産しました。
出生体重も2800gで標準です。
事前に助産師さんのチェックで乳首も問題なしでした。

しかし授乳前後で赤ちゃんの体重を計り、哺乳量を調べると
「0g」「1g」
「2g」など、ほとんど出ていない&飲めていない結果ばかり。
周りのお母さんは「50ml」も出ていた!なんて喜ぶ声も聞こえました。
なんで私だけでないの?
なんで飲んでくれないの?
産後のホルモンバランスの崩れや、寝不足もあり

授乳の時間はとても苦痛で悲しく、毎回涙が出ました。

また病院が完全母乳を強く推奨していることもあり、
経験豊富な助産師さん・看護師さんから様々なアドバイスをしてもらいました。

・水分をたくさん摂る 一日5ℓ!
病院ではタンポポ茶を飲んでいました。
真面目なので本当に5ℓ近く飲んでいました。
スポーツ飲料も薦められましたが、タンポポ茶を好んで飲んでいました。


・バランスの良い食事をする

・とにかく頻回授乳
・その他の時間は搾乳
といっても搾乳機にほとんど出てきません。

・体を冷やさない・足を温める
授乳まえにお風呂に入る。足湯につかりながら授乳する。
いろいろ試しました。


・マッサージをする(してもらう
自分でもしょっちゅうしていましたし、
助産師さんも無料で何回もしてくれました。

それでも全く出ません。
わが子は泣き続け、私もフラフラです。
寝ることを薦められても、寝る時間などないのです。

眠いけど、泣いていて眠れない・・・
頻回授乳させなきゃ・・・搾乳して母乳量を増やさなきゃ
と追い立てられます。

結果・・・産後1ヶ月どんなに頑張ってもでませんでした。

先述したように、完全母乳育児推奨医院だったので
マッサージやアドバイス、本など母乳に関する情報やプロには
とても恵まれていました。
「混合にしないように」「完全母乳で」というアドバイスにとにかく苦しみました。


そして「混合」へ

しかしあまりに体重が増えないので、
医院からも仕方なく(本当に仕方ない・・・という感じで)
「混合」にするように指示がありました。
自分たちだけ落第したかのように、
ミルクを飲ませる姿を隠したいような気持でいっぱいでした。

ミルクをゴクゴク飲む姿も、喜べませんでした。
お腹いっぱいになり、安らかに眠る姿も初めて見ました。
なんだ・・・なんだ・・・お腹いっぱいになればちゃんと寝るんだと
衝撃をうけました。

混合を始めるとすぐ娘の体重がどんどん増加し・・・
産後4ヶ月でまさかの完全母乳へと移行しました。

娘は吸う力がとても弱かったのでしょう。
体重が増え、吸う力が強くなっていきました。
そしてリスク出産による大量出血で貧血だった私の体も
まだ準備ができていなかったのかもしれません

あの「完全母乳」にこだわった1ヶ月はなんだったのか、
もう完母も混合も完ミでも、
本当にどうでもよくなった時期に私は完母になりました。
もうこの時の私は「なんでもいいからちゃんと育てばそれでいい」
心から思ってました。

あれだけ母乳にこだわった産後1ヶ月には全くでなかった母乳。
どうでも良くなってから溢れるように出る母乳。
もしかすると、完母へのこだわりが親子ともに
ストレスになっていたのかもしれません。
水も5ℓも飲みません。足湯なんてしません。
食事も適当になってきたころです。
そして「赤ちゃんってかわいい!」とやっと思いはじめたころです。

第二子は、産まれる前からパジャマがびしょ濡れになるほど
最初から大量に出ていました。
それこそ授乳量の計測で50mlと出るほどです。

それでも、場合によってはミルクをあげて一緒に昼寝をし体を休ませていました。
「母乳のため」には特に何の努力もしませんでした。
同じ帝王切開、同じような体重でしたがここまで違うのかと驚かされました。
また、あの授乳室でたくさん出ていたママさんたちも
2人目3人目の出産だったのかも・・・なんて思います。
母乳がを出すための努力ももちろん大切ですが、
どんなに頑張っても出ないものは出ない・・・
出る時は何もしなくても出る・・
それが私の感想です。

もし完全母乳や母乳に悩む方がいたら、
こんなパターンもあること参考にしてもらえれば幸いです。