お盆過ぎたら海が危ない 言い伝えとは?

掲載日:2018年08月26日

私の住む地域ではまだまだ暑い日が続いています。
先日子供たちから「海に行きたい」とお願いされました。
近所の海自体はまだ海水浴場して開いていますが、
「お盆明けの海は怖い」「お盆過ぎたら海には入るな」
と良く教えてもらっていたので
プールにしました。
心配性なのと、大人の数が私1人だったので何かあったときに
対応が難しそうでというのもあります。

日本のあらゆる地域で、
「お盆中・お盆明けの海に入ってはいけない」という言い伝えがあります。
これは「地獄の釜が開く」とか「お盆中に帰ってきた魂に引っ張られる」とか
色々な「ちょっと怖い言い伝え」になっていると思います。

しかしこれらの言い伝えは単純な「子どもだましの怖い話」では
なく、漁師や海に育つ人々が自分の身を守るために伝えていたとも
言われています。

①台風や急に天候が変わりやすい時期である事
②土用波
③クラゲの発生

などの理由から
「お盆明けの海はいつもより危ない」とされています。

①については
ここ最近はゲリラ豪雨なども頻繁に起こるようになりました。
穏やかに見える海が急激に荒れる事も。
お盆明けは季節の変わり目で天候が安定しないのも
理由のひとつのようです。

土用波とは
晩夏に発生する大波の事で、うねりを伴う高波になります。

遠くに発生している台風の影響と言われていて
沖は静かに見える海水浴場など遠浅の場所で突然波が高くなります。

③クラゲは一年中海にいますが、お盆明け以降は
ちょうど生育が進み大きくなったクラゲが多くなるために、
クラゲに刺される可能性が高くなります。

これらの理由から日本各地で「お盆明けの海は危ない」と言われてきたそうです。
ただし各地域によってその時期は微妙にズレますので
地元の人に聞くのが一番です。