世界一幸せな子どもに親がしていること

掲載日:2018年07月9日

塾通いも、習い事も、宿題もなし!
それなのにどうしてオランダではかしこい子どもに育つの?

たまたま手にした本がとても面白かったのでご紹介します。

「世界一幸せな子どもに親がしていること」
リナ・マエ・アコスタ (著), ミッシェル・ハッチソン (著),
吉見・ホフストラ・真紀子 (翻訳)

最近少し思っていることがあります。
私はtwitterを好んで使用しているのですが、
中学生・高校生から死にまつわる相談をされることがあります。
思いつめている子がいたらなかなか無視できない性分でもありますが
話を聞くのも結構大変で労力を使います。

そんな思い詰めている子供たちは
「親にずっと褒められず育った」「何も決めさせてもらえなかった」
「辛くて助けを求めたら『みんなも頑張ってる』と言われた」

と言うのです。

私もまだ10年に満たない中堅の母親ですが
拠り所がSNSしかない子供たちに触れると胸が詰まる思いになります。
所詮顔も知らない関係ですので、その子たちを救ってあげる事は
結局はできません。

でも
「勉強も運動も(親に褒められたくて)頑張って来たのに無気力」
になってしまう事についていろいろと思うところがありました。
つまり彼らの親は放任の真逆でとても熱心にマナーを教え
人に迷惑をかけないように躾て
勉強を教えて子育てに時間を割いてきたはずです。

でも子供が死を考える時は手を差し伸べる事ができず
「もう少し頑張れ」「学校に行け」と言わずにはいられないのですから。

私は自分の子育てには自信がありません。
私のだらしなさが子供にも伝染していますし、わからない事だらけです。
私の子供だって同じように感じる可能性だって高いのです。
なので「うちの子は違う」なんて口が裂けても言えません。

そんな時にふと目に留まった本はなかなか面白い内容でした。
本著はユニセフが実施した子どもの幸福度調査で1位になったオランダでの子育て
を説明しています。

一部抜粋すると

◎小学生のうちは宿題は出ず、塾通いもしません
◎子どもたちは親の監視なく、外で自由に遊びます
◎10代で異性との外泊を許されることもありますが、妊娠率は世界的に見てももっとも低いです
◎朝ごはんはパンにチョコレート、晩御飯は作り置きした料理か残り物ですませます

私が興味を持ったのは「無理な先取り教育はしない」という事です。
基本的に「いつかできるようになるから大丈夫」と幼少期からの教育には
熱心ではなく
しっかり遊び、たくさんの人間とコミュニケーションを取り、
自由な時間を作る事を大切にしています。
「早くできるから偉い」という感覚よりも「その子がしっかりと身につけられる準備ができているか」を大切にしていると。

例えば宿題がない、小さな子供だけでも遊べる環境は
今の日本ではなかなか難しい所です。
産後のサポートが充実している、特別休暇パパの日がある。
世界で一番の短時間勤務の国
全ての職種でパートタイマーを希望できるなど、親の環境も大きく異なりました。

でも異性との外泊を親公認でできる、そして妊娠率が低いのは
子供が大きくなってきても親子のコミュニケーションがしっかりとれている証拠の一つなのかなと思います。

他国とはそもそも価値観や環境が異なるので全部に共感できた
わけではありません。
でもその考え方取り入れたいなと思うところがたくさんありました。

興味を持ったら読んでみてください。