初めての妊娠・高リスク出産の不安から救ってくれた一冊

掲載日:2016年05月30日

私の初めての妊娠は、まさかの高リスク出産
自分の中の穏やかで幸せな妊婦生活のイメージは何ひとつ叶いませんでした。
妊娠初期は立てない程のつわりと微熱。
中期以降は度重なる出血と張り、逆子。
大出血により緊急入院・・・・

帝王切開で産む事もまったくイメージしていなかったので、
どんどんネガティブになっていきました。

「おなかの子は大丈夫かな」
「ちゃんと生まれてくるだろうか」
「こんな事になったのは私の生活が悪かったのかな」
「いつまでこんな入院生活が続くんだろう」

入院中、張り止めの点滴をうちながら
悲しくなり、不安になりよく泣いていました。
思いつくイメージは常に最悪のものばかりで、
同じ産婦人科に検診に来る元気な妊婦さんを見ては落ち込んでいました。

同じように中期から入院している妊婦さんは
もう出産まで入院が決まっていました。
その中の一人から一冊の本を薦められて貸してもらった事がありました。
私はその本にとても救われて、気が楽になったので後日自分用に購入しました。
リスク出産や切迫早産に悩んでいる妊婦さんがいたら、おすすめしたい一冊です。

18578生まれる前からハッピー育児!
著者 小児科医 上田 隆

この本の珍しいところは産婦人科医でも助産師さんでもなく
小児科医が書くお産に関する本というところです。
未熟児を含め出産後に新生児を診る小児科医が
自身の臨床データと経験を基に
赤ちゃんの生命力やについて愛情たっぷりに語っています。

出だしが素敵です。


 

はじめまして!
君の主治医になる小児科の上田です。
お母さんのおなかの中は、どんな感じかな?
お母さんは君のことをとても心配しているので、その心配が君にも伝わって、
不安になっているかもしれないね。

でも、大丈夫だよ。
たとえ、今生まれたとしても、君は、丈夫に育つ力を、すでに持っている。
お母さんに、君の強い生命力を伝えて、安心してもらうからね。

「おなかの君が、いろんなことを感じとる力を持っている」

ということも伝えよう。そして

「落ち着いて、愛情をかけてあげましょうね」

って頼んでおくからね。
ほかにお母さんに伝えたいことがあったら、私に教えてくれるかな?
しっかり伝えるからね。これから、よろしくね。

JA徳島厚生連 阿南共栄病院 HPより

18577


この本が伝えてくれるのは
お母さんが思っているよりも赤ちゃんの生命力があり、
医療も発達しているだから安心していていいですよ。
という事です。

またこんなページも役立ちました。
切迫早産の5段階目標です。
18579あまりにも長く退屈で不安な入院生活。
この目標を見て、
まずは第一目標までおなかにいてもらおう・・・
次は第二目標・・・と
区切りを持つことができました。

それだけで私の心と体、おなかの張りまでおおきく変化があったのです。

妊娠中の不安の悪循環に陥っていた私のお腹は苦しかっただろうなと
思います。
呼吸も浅く、夜もうまく眠れずにいました。

でも
「赤ちゃんの生命力ってすごいんだ」
「この子の力を信じてみよう」と思えるようになりました。

通常答えにくいような質問にもわかりやすく答えてくれています。
おすすめの一冊です。

書籍紹介ページ