子供の心のシャッターをきらせてあげる

掲載日:2018年08月24日

私が第一子を妊娠したことを報告した際に
とても尊敬する方からいただいた言葉があります。


子供にはたくさんの心のシャッターを切らせてあげて。
たくさんのものを実際に見せて、色々な種類の音楽を聞か
せて、絵を見せて、描かせてたくさんの味を食べさせて。
たくさん歩いて、臭いをかいで。

でもそれが直接的に生かされるとは限らない。
それで失敗したなんて思っちゃダメだよ。

例えば毎月何冊も本を読んであげても、
毎月美術館に連れて行ったり生の音楽を聞かせても。
読書家になったり、芸術家になったりするとは限らないし毎日凝った料理を出してるからといって、料理好きな子になるとは限らない。

でもそれはその子の心のアルバムに確かに積み重なっていって全く違う形になって花開くかもしれないから。

例えば、赤ちゃんを動物園に連れて行くのは大変だし
「どうせ忘れちゃうから」

「よくわからないから」と思う人もいると思うけど
自分は違うと思う。

言葉が話せなくても、目の前に知らない動物がいた時の心のときめきや、嗅いだことのない臭いはきっと心のアルバムにしまわれるから。

 


話してくれた方はモンテッソーリ教育を自宅でも意識していて
特にご自身が芸術家なのもあり
お子さんが小さな時から数々の美術品に触れさせていました。
時にはその為に海外にも出向いていました。
しかし現在お子さんは全く違う分野が好きになり、美術館巡りにはついてきてくれないとのこと。

それを失敗だった、お金の無駄だったなんて思った事はない。
この子の心のどこかに残って何かの時にわが子を支えてくれると思っていると。

私はこの考え方が好きです。

ここ最近、子供たちがあまり本に興味がなくなってきて驚きと悲しみをかんじていました。
赤ちゃんの時からあんなに読んできたのに。
本が好きな子に育ってほしかった・・・・など。

だからもう一度この言葉を思い出していました。
私にとって自分の子育てになんだか勇気をもらえる言葉です。