親子で楽しむもみじ狩りのコツ

掲載日:2018年11月27日

607f3c1b649fc96085b8d16c3417d813_s11月は紅葉のシーズン。
山の上だけだった紅葉が近場でも見られるようになってきます。
今回の「親子でたのしむ12ヶ月」は子どもと楽しむ近場でのもみじ狩りです。

そもそも「もみじ狩り」って?


もみじ狩りとは美しく色づいた秋の木々を鑑賞すること
狩るといっても「葉を採集すること」ではありません。
「花や木を探す」という意味の「狩る」で古くから「もみじ狩り」という言葉が使われてきました。
全国的には10月~12月まで見ることが出来ますが、一般的な紅葉シーズンは
11月といわれています。
特に11月の中旬以降は山の上だけでなく、近場でも紅葉を見ることが出来る季節になってきます。

なんで葉の色が変わるの?


葉の色が変わるのは冬に葉を落とすために
葉内の糖分や水分の供給をストップしているから。
すると光合成を行う葉緑体が分解され、今までは見えていなかった
葉の中の「カロチノイド」という黄色い色素が見えてきます。
「アントシアン」という赤い色素が出来ているとカエデのような赤い葉に染まる仕組みです。

どんな場所で紅葉するの?綺麗なの?


紅葉する木は「落葉樹」のみ。
まずは落葉樹のある場所が大前提です。
落葉樹とは冬になったらすべての葉が落ちる木で
松やサザンカなどの「常緑樹」は紅葉しないので注意!

紅葉が綺麗になる条件は
・日中は晴れていて、夜は寒くなる時期
具体的には朝の最低気温8℃以下で紅葉が始まり6℃以下で見ごろといわれています。
・適度な水分がある
あまりに乾燥しすぎていると、今度は紅葉の前に枯れて葉が落ちてしまいます。
紅葉の名所にや渓谷が多いのはこの「適度な水分」が確保できるためです。

子どもと一緒にもみじ狩りのポイント


・やっぱりもみじ採集!チャック付き袋を持っていこう♪
「狩り」といってももみじ狩りは「採集」の意味はないですが、
子どもとのもみじ狩りは綺麗な葉を持って帰りたがることも多いでしょう。
持ち帰った葉は工作にも使えるのでぜひお気に入りの葉を持ち帰ってください。
ただし落ち葉は乾燥していてすぐにバラバラになってしまいます。
乾燥がすすまないようにチャック付きの袋がおススメです。

・まだ水分の残っている葉を拾うと保存しやすい
すでに乾燥が進んでカラカラになった葉は持ち帰るまでに崩れてしまうことも。
まだ水分の残った、やわらかい葉は持ち帰ってからも
押し葉にしやすいのでおススメです。

・服装に注意
日中暖かい日でも秋の気候は急に変わりやすく、とつぜん秋風がふいて寒くなることも。
特に動き回る子どもの体温調節できる上着や、タオルなどは必須アイテム。
靴も運動靴で長い靴下がおススメ。6f8813bb394ec7debcfebb2e536b7841_s

 

葉を持ち帰ったら


①ティッシュでやさしく表面の汚れをふき取ります。
この時すでにボロボロと崩れる葉は乾燥が進みすぎていて保管にむいていません。

②新聞紙にはさんで上に平らな重しをして3~5日乾燥させます。

③乾燥させた落ち葉は工作などで使う場合は、使うまでチャック付き袋で保管しましょう。