子どもとプランター葬をした鉢に花が咲きました【ペットと命】

掲載日:2016年07月6日

※動物の死に関しての記述があります。苦手な方は読まないでください。

我が家には飼って2年になるハムスターがいました。
子どもたちにとっても初めてのペットでした。
飼う前にちゃんと飼えるか家族で話し合ったり、
図書館で本を借りたり
旅行はどうするかなど、よく話し合って迎えました。
それから家族の一員で一番のアイドルでした。

22153

迎えてから2年が過ぎて
食事の量が減ってきて、以前より回し車で走らなくなってきました。
寝ている時間が長くなってきて、毛のツヤも以前よりなくなってきました。
「そろそろハムスターの寿命についてもう一度子どもたちに話しておこう」
と思っていました。

ジャンガリアンハムスターの寿命は個体差もありますが
約2年~2年半となっています。
(同じハムスターでも種類によって寿命は異なります)
少しでも長生きしてもらうために、エサやゲージ内も
段差を減らし老いたハムスターに合わせ改良しました。

それでふとあることに気が付きました。
どうやってお別れをするのか考えずにお迎えしていたこと・・・。
我が家は自由にできる庭がありません。
かといって公園や公共の場に勝手に埋めるのもNG。

調べてみるとハムスターに関しては
・ペット葬儀会社に頼む(お骨は残らない可能性あり 1万~)
・市の清掃局に個別依頼をして焼却してもらう(お骨・遺灰は残らない 1000円~)
・プランター葬
などがありました。

そしてもう一点
子どもたちにどう向かい合ってもらうかという点もありました。
最初夫は
「死んだ姿は可哀想だしショックを受けるから子どもたちに見せないでほしい」と言っていました。
でも今まで大切にしていた家族の一員が
いきなりいなくなっているのも同じようにショックを受けるはずです。
そして、それで良いのかなぁという思いがありました。

そしてお別れは突然でした。
滋養のために少量のハチミツをスプーンで舐めさせていました。
その時はおいしそうにペロペロと舐めていたのに
少しして目を閉じて動かなくなっていました。
寝ている姿とは明らかに違いました。

考えてはいたものの、あまりの悲しさに家族全員で泣きました。
今でも思い出すと泣けてきます・・・。

特に私は悲しすぎて何もする気になれませんでしたが
家族でどうお別れするか話あって
我が家ではプランター葬を選びました。
とは言っても、プランター葬は失敗すると腐敗臭がしたり
虫や野鳥に食べられる事もあると知り
かなり慎重に進めました。

【プランター葬の方法】
①深さが30センチほどある深め、大きめのプランターを選ぶ。
長い時間置いておくことを考慮して安いプラスチック製のものよりも
しっかりとした、できれば陶磁器のものを選ぶ。

②プランターに腐葉土を10センチほど敷き、その上に薄い布をひいて
ペットを寝かせる。ペットの上と下には堆肥たいひ)を入れると
微生物が活性化しやすいようです。

③ペットの上にガーゼやハンカチなどの薄い布をかけてあげて
さらに土をかぶせていきます。

④その上に種を植えていきます。
埋葬後1~2週間は特に水はけなどに注意が必要です。
特に埋葬が春夏の場合、微生物の動きは活発ですが
同時に腐敗臭などに注意が必要です。
腐敗臭がする場合は
・ペットの大きさに対して土の量が足りない
・埋葬位置が浅い
・水はけが悪い
などの原因が考えられます。
掘り起こさずに、そのままのもっと大きな鉢に入れる必要があります。

掘り起こさない、長い年月お世話をする
これがプランター葬の大前提です。
腐敗臭がせず、植えた植物が育ち花を咲かせても土の中のペットは
お骨になっていない可能性が高いそうです。
植物のお世話ができない状態や環境の場合は
プロに火葬してもらった方がよいと思います。
しかしながらハムスターなどの小動物は火葬後もお骨が残らない
可能性が高いので、よく考え選ぶ必要があります。

 

そして我が家では子どもたちも含めてプランター葬をしました。
冷たく硬くなったハムスターを触るときは
子どもたちも緊張しているようでした。
「いつもおもちみたいに柔らかくて温かかったのに、
死んでしまうとこんなに冷たいんだね。」と子どもが言いました。

すっかり土をかぶせ無事に埋葬しましたが、その夜はみんなでまた泣きました。

でも、その後はきれいなお花が咲くように
子どもたちも一緒になってお世話をしました。
私もあまりに悲しく落ち込んでいたのですが、
またお世話をできることは
少し気分を明るくさせてくれました。

そしてついに先日綺麗にお花が咲きました♪
リアトリスというお花です。
一輪挿しにして部屋にも飾っています。
22129
きちんと考えて迎えたペットでしたが、
そのお別れについてはすっかり抜けていたことに反省しました。
小さな命にたくさんたくさん学ばせてもらいました。
最期をどう迎えるか迷っていましたが
子どもたちと一緒に埋葬できて良かったと思っています。
また来年もきれいに咲けるように家族でお世話をしていこうと思います。