自然と個性を認め合うアニメの中の主人公たち「けものフレンズ」

掲載日:2017年03月24日

最近、私はとあるアニメにハマっています。
といっても子ども向けのものではないのですが
現在最終回に向けて話題沸騰中の
けものフレンズ」です。

アニメを見慣れていない人はもしかするとHPの絵を見ただけで
拒否反応が起きてしまうかもしれませんが
とにかく素晴らしい作品です。

面白い点、素晴らしい点はたくさんあるのですが
「育児」の視点からも学べるところがたくさんあります。

舞台は「ジャパリパーク」という
広大な土地。
そこに「アニマルガール」という人間と動物の姿をした
少女たちがそれぞれの土地に住んでいます。

そこで見ざめた記憶喪失の「かばんちゃん」を発見したのが
ネコ科の「サーバル」の特長を持った
「サーバルちゃん」。
二人はサバンナや湖畔、雪山などを旅しながら
様々な「アニマルガール」と出会って、さよならをしていく
ロードムービー的な要素のあるアニメです。


「アニマルガール」たちは動物の特長を受け継いでいるので
得意不得意があって当たり前の世界です。
弱点があっても「そういう個性」として
受け入れて「じゃあ何が得意?(好き?)」と切り返してくれます。

寝る場所だってジメジメした薄暗い場所が好きなフレンズがいれば
木の上が好きなフレンズだっています。
そんな時に自分と違うからといって煙たい顔をすることがありません。
みんなが最適に暮らせるように考えあいます。

そして得意なことがわかると
「あなたは〇〇が得意なフレンズなんだね!」と
言ってお互いの個性を褒めあいます。

とにかく「サーバルちゃん」は
「すごーい!」
「わーい!」
を連発するので
一時期(愛情を持って)「IQの下がるアニメ」と言われていました。

でも育児にはこの2つって魔法の言葉にもなります。

記憶喪失で自分が何者なのかわからない「かばんちゃん」は
もちろん自分が何が得意なのかもわかりません。
そんな「かばんちゃん」は成長途中の子どもとも重ねられます。

何かするたびに
「すごーい!」
「わーい!」
「こんなことができるんだね!」
と褒められ、認められていくうちに
どんどん自分で考え、動いて、みんなを助けられるように
なっていきます。

私は日ごろから
子どもに少し難しい言葉を使ってしまう傾向にあります。

こんな風にシンプルに
成長を一緒に喜べたらいいなと改めて思います。

そして苦手な事を克服することにはあまり重点を置かず、
得意なことを自分で知ってもらい、
そのことを使って困ったときに手伝ってもらい、成功体験を増やしていく。

苦手な事がある時は当たり前のように
フォローしてあげる。

こんな風にできたらなあ
と思わずにいられません。

苦手な事を克服させ、平均化させてしまう
ことは人間の育児でありがちなことです。
それは悪い事ではありませんが、
「けものフレンズ」を見ていると、もっとのびのびさせてあげることで
自分の個性を理解して
他人の個性も認めてあげられる。
これからの社会に大切なものを見ている気がします。

「けものフレンズ」に限らずアニメは「個性を認め合い、協力して何かを成す」
というストーリーのものが多くなっています。
お子さま向けのものでも真剣に一緒に見てみるのも良いですよ♪