こどもの爪噛みに「●●●させてね」【その後どうなった?】

掲載日:2017年05月5日

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いつもニコニコ笑顔でマイペースな息子。
そんな息子は春休み中、色々なサインがありました。

一番激しかったのはお漏らし
2歳半でオムツはずれしていましたが、
4歳の春休み中は多い時に1日に数回漏らしていました。

そして同じくして始まったのが「爪噛み」でした。
いつも噛んでいるわけではなく、
夜寝る前に「コリコリ」と爪を噛んだり、指をくわえるようになりました。

日中は思いっきり外で遊ばせて、整った生活リズムで、おいしいご飯を作る。
私ができるのは「普通でいること」だなと思い
特に言及はしませんでした。

でも次第に爪や指先がボロボロになってゆき、
手の爪がなくなると今度は足の爪を噛み始めました。

さすがに汚いし、指の赤剥けもかわいそうで
何か良い対応はないか考えていました。

こういった心のサインでよく言われるのが
「愛情不足のサイン」「スキンシップ不足」と言うこと。
「爪噛み」で検索して情報を得る母親の多くはここでショックを受け
自分の育て方を責めるのではないでしょうか?

ちなみに夫は小学校6年生まで「爪噛み」「指しゃぶり」があったそうですが
自他共に認める愛情たっぷりの家庭で育ってます。
ただ少しだけ神経質な性格です。

なので「原因」はなんなのか考えるのはとても難しいと思いました。
また本人も意識せずにやっているので
怒っても無駄な事が多いのかなと思います。

お漏らしの件で実感しましたが、本人も好きでやっているわけではなく
「自分でも不思議だけど漏れちゃう・・・」との事。

爪噛みも同様で
公園で遊んだり好きなことをしている時は噛みませんが
テレビを見たり、布団に入ったり
ボーっとしている時に無意識に噛んでいる感じでした。

「爪に塗る天然の苦味成分の入ったマニキュア」を使う事もちょっと考えました。
でも、今はお漏らしとセットで現われているので
無理に爪噛みをやめさせても、何か別の行為に変わるだろうと思いました。

そこで
家族の爪切りをしているときに
「息子くんの爪も切らせて~」と言うと
自分の爪を見てハッとして「爪がない!」と。
もちろん私は爪がないのは十分承知です。

「ほんとだ~今度息子くんの爪切りたいな」と言ってみました。

「なんで爪切りたいの?」と聞かれたので
「手がすべすべで気持ちいいし、爪が大きくなったな、息子くんも大きくなったなってわかるから」と言いました。
するとニコニコして
「いいよ、今度爪伸びたら切らせてあげるね」と言ってくれました。

その後徐々に足の爪噛みはなくなりました。
手はすぐに食べられるのでなかなか長い道のりだと思っていますが
息子本人が噛んでいると「あ!ママに切らせてあげるんだった!」とやめたりします。

私自身また噛んでる!とイライラしにくくなりました。

あとは息子が新しいクラスに慣れていってくれれば
自然と減っていくのかな・・気長に考えています。

今後爪噛み癖がどうなっていくか
またレポートしたいと思います。

一年後の追記

この文章を書いてから約1年がたちました。
「そんな事もあったんだな~」と思うほど
爪噛みもお漏らしも一切ありません。

そしてまた、新しいクラスになった息子は
今度は頼もしく通っています。

「爪食べてたの覚えてる?」と聞いてみたら
「うげ~まずそう!気持ち悪い! え?誰が??」と聞いてくる
すっとぼけ具合い。
血がにじむほど食べていたのに・・・・
それくらい、無意識だったのでしょう。

何か不安な事があっても経験を重ねていく事で
耐性も徐々にできてくるんだなと
息子の成長を頼もしく感じました。

それは親の私もそうで、
いつも息子の爪を気にしていた私はもういません。
「今の時期はこういうこともあるな」
出ている行動よりも子どもの様子全体で判断できるようになってきました。

子どもの様子が気になる時、
まずは心の具合よりも体調面をチェックします。
体調面が特に普段と変わりない場合

子どもが楽しいとき、安心できる人と一緒にいる時
心から笑顔でいられていれば
だいたいは大丈夫なのかなと思っています。